日本聴導犬協会支援ページ


 【聴導犬】 とは,聴覚に障害をもたれる方の手助けをする犬のことです。
           生活に必要な8つまでの音を報せます。
          
            ※ただ音を知らせその場所へ導くだけではなく、
         ユーザーさんの命を守り「安心」「安全」「微笑み」を運ぶパートナーです。

こんにちは 朝ですよ ピピピ… うわぁ〜〜〜ん!
ピーピーお湯が沸きました ビービー!非常ベル FAXがきました ピンポ〜ン
聴導犬ナナと花子さんの物語この冊子は、(社福)日本聴導犬協会の
ユーザー4人のお話をもとに作られました。
小学校のみなさんに、聴導犬とそのユーザーさんの
障害について知ってもらいたいと思います。
クリックすると(社福)日本聴導犬協会こどもサイト
でこのお話を読むことができます。


日本聴導犬協会の【聴導犬Q&A】も合わせて
ご覧ください。


          (社会福祉法人) 日本聴導犬協会 
                :NPOグランプリ受賞/国際アシスタンス・ドッグ協会メンバー 
 英国聴導犬協会の訓練指導を受け,聴覚障害者の生活向上と処分される犬たちの救済をめざしている協会です。

 2002年10月からは聴覚障害と肢体障害のふたつの障害をもたれる方の『マルチプル・パーパス・アシスタンス・ドッグ(多目的補助犬)』の育成も始めました。

「多目的補助犬」のための一ヶ月の研修 

アシスタント・ドッグ育成普及委員会から奨学金をいただいて、米国と英国にある優れた介助犬育成団体の3つで、1ヶ月にわたる研修をスタッフが受けてきました。3団体とも特徴があり「勉強になった」というより「介助犬の訓練って思ってたのと違った!」でした♪。喜びのあまり、アドレナリンがパット出たって、感じです。興奮してあちこちで講演までしています。
 訓練方法が今まで見た介助犬の訓練と異なっていたんです。一言で言うと「待つ」訓練。訓練士がしてほしい行動を、犬たちが自分で考えて実行するまでじーと「待つ」。スタッフが期待する行動をした瞬間に誉めて、同じことを繰り返しさせるだけなんです。命令の言葉は、期待する行動ができたとき、初めてスタッフの口から出ますが、それよりも訓練犬たちの「何をすれば誉めてもらえるのか」を考える能力を育てる訓練、それを学ばせていただきました。

しんちゃんの自主トレレポート (しんちゃんの写真は、はなべ〜撮影)
冷蔵庫のドアを」開け閉めしている、しんちゃん長野県の生徒数11名という和合小学校で愛情いっぱい育てられた、シーズーの雑種犬・しんちゃん。聴導犬の訓練はもちろん、介助犬のお仕事まですぐに覚えてしまう能力の高さを講演会等でも披露しています。たとえば、一度でも冷蔵庫の開閉を教えると、自分でできるまでやり続け、誉めてもらうまであきらめないというしつこさ。兄弟犬も、なんでも「見て覚えてしまう」知能の高さをみせる家系だったのですが、しんちゃんは抜群な記憶力と、応用力を持っているようです。
シーズー特有のこまめな毛の手入れの必要から、手の不自由なお宅には合わないのですが、将来聴覚と肢体障害をもたれる方で、生活の手助けを「多目的補助犬」に求める方がいらしたら、お役にたってほしいと願っています。

:協会の許可を得て、(特)日本聴導犬協会新聞2002年12月第3号より抜粋転載しました。

※2002年12月11日(水曜日)中日新聞、2002年12月25日(水曜日)信濃毎日新聞にて、しんちゃんの写真入りで「多目的補助犬」のニュースが取り上げられました。


          ボランティア 
はなべ〜家は,ソーシャライザーというボランティアをしています。
毎月一回,パピークラスで訓練(犬を喜ばせるファントレーニング)を受けます。
2001年からデモンストレーションのボランティアもすることになりました。          
          ソーシャライザーって何?
聴導犬候補の子犬に,家の中で基本的なしつけと人と暮らす楽しさを教えます。
(色々な,場所,人,物,状況などの中にいても落ち着いていられるようになれば,とても楽しく様々な人と過ごせます。)
ソーシャライザーが一人増えると,年間,約3頭の犬の命を活かすことになります。
ソーシャライザーの資格は,特別にはありませんが,
@家の中で犬を飼っていただける方。
A日本聴導犬協会の主旨を理解して,ファントレーニングで訓練をしてくださる方。
Bパピークラスに参加できる方。(今は,長野県で行っています。)にお願いします。
詳しくはこちらへ

子供達に動物とのやさしいふれあいを


 「みんなが大人になったら,犬を捨てないでね。」
 子供向けの講演会場です。デモで,いつも最後のお願いをします。ほとんどの子達が,クロやタカの姿を見ながら,コクンとうなづきます。あたたかで,すべすべしていて,ふんわりした毛並みの訓練犬たちをなぜながら「命」を感じてほしいと思います。物言わぬ動物であろうと,自分たちと同じ血が流れ,お互いに気持ちが通じる仲間であることを知ってほしいのです。そして,動物を思うやさしさを,障害を持つ方たちや友達にも感じてほしいと,願います。毎年重度の障害を持つお子さんたちのふれあいに,訓練犬たちが協力しています。ノドに痰切り用のパイプをつけたお子さんや,まったく筋肉の力がなくお母様の助けなしには首さえ曲げられないお嬢さんもいました。その時に犬たちは,差し伸べることのできない子供たちの手の方へ,触れやすいように自分たちから身体を動かして行きました。犬と子供。本当は心の近い存在です。やさしいふれあいのチャンスを,ぜひ与えてください。

オープンディ: 毎月指定日曜日、午後3時から1時間の予定です
           ※日程変更あり。事前にご確認ください。


★私的お薦めの一冊
アシスタンスドッグ
 アシスタンスドッグ
 【障害者の心と身体を支える犬たち】
有馬もと著 大月書店発行
毎月一度パピークラスで,はなべ〜家が関わっている「日本聴導犬協会」責任者有馬もとさん執筆の本です。「バリアフリー」「ノーマライゼーション」に関心をお持ちの方,愛犬家の皆さんにも是非読んでいただきたい一冊です。
〔目次を紹介しましょう。〕
はじめに アシスタンスドッグとは何か

1章 心と身体を支える犬たち
   ・音とやすらぎをもたらす聴導犬
   ・日常生活を手助けする介助犬
   ・発作を予知するアラート犬(シーザー犬)
   ・視覚障害者を希望に導く盲導犬
   ・どうして、犬なのか
   ・障害は社会が作り出す
   ・介助犬とともに老後を生きる
   ・筋無力症の患者を支えるオリバー


2章 アシスタンス・ドッグを育てる
   ・ほめて育てる
   ・聴導犬を育てる
   ・介助犬を育てる
   ・アラート犬を育てる
   ・盲導犬を育てる
   ・訓練犬とノーマライゼーション

おわりに

著者略歴―有馬もと
チャールズ・ダーウィンの母校である英国国立エジンバラ大学大学院。社会学部社会学科を卒業。修士号(MSc)取得。ジャーナリスト。英国コンパニオン・アニマル研究学会永続会員。動物介在療法、アシスタンス・ドッグ、家庭動物の行動学的研究について執筆、講演を行う。現在、日本聴導犬協会運営統括責任者。
1999年1月、アシスタンス・ドッグス・インターナショナル国際総会で「日本の雑種犬はアシスタンス・ドッグになりえるのか」の研究論文を発表。
著書に「人はなぜ犬や猫を飼うのか」大月書店刊。


*以上,「アシスタンス・ドッグ」より転載しました。
    


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