日本聴導犬協会支援ページ

みかんちゃんとウサギのくろまめ
わたしとお友達になってほしいなあ〜!:みかん

聴導犬みかんちゃんのHPです。聴導犬のお仕事を写真と日記で紹介しています。聴導犬みかんちゃんのHPです

 <みかん>:
   ・出生地:茨城県での徘徊犬(助けた方からの以下手紙から)
   ・生年月日:1999年1月頃
   ・協会への譲渡日:1999年4月
 
 訓練犬の「みかん」です。はじめまして。ワタシは、亀山さんっていう茨城の方に助けてもらいました。あまり小さかったから、そのころのことは、あまり覚えてないので、ここからは亀山さんからのお手紙です。

『みかんちゃんは、3月12日、冷たい雨のふる日の夕方、仕事の帰りに立ち寄ったスーパーにいました。首には梱包用のビニールひもが、キチキチに巻かれていました。背中の毛は、おそらく子供にいたずらされたんでしょう。短くところどころ切られていました。
 ウチに来てからも、最初のうちは人の足や手の動きにかなり敏感でした。けられたりもずいぶんあったのだと思います。それに、特に、来てすぐは、とにかく寝ていました。具合が悪いのかと思うほどとにかく寝ていました。きっと、ノラをしている時は、気のやすまる時がなかったのでしょうね。かわいそうに。
 ノラをしている期間は、けっこう長かったようです。ひものを口にくわえて本屋の駐車場を歩いているところや、道路を上手に渡っているのを、近所の人に見かけられています。
 うちに来たばかりの頃は、まだ乳歯のある子犬だったのですが、あまりはしゃがず、いつも自分の周りを観察しているようで、ジッとまわりの風景をみたり、クンクン空気の臭いを確認しているふうなことがよくありました。
“あら、この子は普通の子犬と違うなぁ”
 とよく思ったものでした。私が仕事ででかける日中は、玄関の日当たりのいい所につないでおいたのですが、近所の奥さんや子供たちにずいぶんかわいがっていただいたようです。人に対する警戒心は、あっという間になくなってしまったようです。(おとなりのご主人も塀の間から出す頭を毎朝、毎夕なでてくださったようです)
 警戒心がなくなると、その訓練性の高さに驚かされました。マテ、スワレ、ツケなど、すぐに覚えてしまいました。そして、こちらの意志を読み取ろうとして、ジーっと目を見ます。“こんな子は、はじめてだなぁ”
 と、なんとなく不思議な気持ちになってきました。
 拾ってきた時点で、里親探しということがずっと頭にあったので、
“すごく賢くて、ふつうの子とはちょっと違うんだけどなぁ”
という思いのまま、4月4日里親探しのイベントに連れていったのですが、柱の影にいる私を見つけて“いやだ! いやだ! おかあさん、早く帰ろう!”と目で訴えるので、私も“そうだ。こんなところにいちゃいけない”と、気づいて、終了時間前に、連れ帰りました。
その時に、“先日テレビでみた、ジャパン聴導犬協会に連れていかなきゃ”と心底思いました。協会に向かう日、深夜茨城を出たのですが、夜中の新宿や高尾山あたりで、みかんはずっと車の外の風景を例によって観察していました。
 少し、不安そうに、何かいろいろと考えているようでしたが、長野県に入ったあたりから目的地や意味がわかってきたらしく、協会についてタカちゃんたちと出会った時の“そうだったんダ”
という彼女の表情が忘れられません。
『ワタシのくるのは、ここだったんだ』という今までで1番いい顔をしていました。
 聴導犬になるべくして生まれてきた彼女を無事に協会に届けることができて、本当に光栄です。みかんちゃんがみかんちゃんの能力を十分に発揮できる事を祈っています』
 
 亀山ママには本当に感謝しています。ワタシは子供好きなので、協会のスタッフも、どんな場面でも安心だって言ってくれます。
 協会で一番仲はいいのは、協会の職員猫のニャン太です。ニャン太は、まだ九ヶ月の体の大きな子猫です。早くに捨てられたので、お母さん猫が恋しくって、ワタシのおっぱいを毎日、吸ってます。
 猫の舌はジャリジャリしていて、痛いけど、いつのまにかなれちゃって、にゃん太のゴロゴロいってるのを聞いてるうちに、ワタシも一緒に寝ちゃいます。なんだか、おかあさんになった気持ちで、幸せ。もうすぐに、大阪へ行きます。         みかん



岸本さんに抱っこされて幸せいっぱいのみかんちゃん☆貸与者
岸本淑子さん>:
 住所:大阪阿倍野区 在住
 職業:主婦

聴導犬がほしい理由
 生活して見て、いろいろと困ることがあるので、助けてほしいと思います。私には、もう必要ないけれど、あかちゃんの声を教えてくれるのはとても助かることだと思います。
 私が自分の子供を育てたときには、寝かしてある赤ん坊が泣いているかどうかを確かめるために、鏡を赤ん坊の寝床の上にぶら下げておいて、遠くからも顔が見えるようにしておき、台所仕事をしながら、鏡をふりかえってみては確認したものです。
みかんと訓練を受けて見て
本屋さんとかバスとか、みかんちゃんと一緒に生活して見て、とても楽しい。訓練中は協会のゲストハウスにいますが、その間も、みかんちゃんがいれば、外から人が来ても安心です。これから、どんな経験をするのか、ワクワクします。

(日本聴導犬協会のパネルを掲載しました。)


CONGRATURATION
「みかん」聴導犬になる
   

  2000年11月8日「みかん」(1歳8カ月)が、英国聴導犬協会統括責任者アンソニー・ブラント氏の聴導犬適性検査を受け、国際的な統一レベルに合格しました。

 ブラント氏の適性検査は、自宅ではドアベルやファクスの着信音などのほかに動作を中断して反応するかどうかを確認。自宅外では、ブラント氏が大阪を訪れてから同行したレストランやホテルで、大勢の人の中でも怖がる様子を見せなかったことなどが認められました。総合的に国際レベルを十分クリアできるとし、後日IDカードや認定証を郵送することになりました。

 ブラント氏は
「岸本さんは、みかんに見守られて暮らすことで、自信を持って自分の力を発揮できている。」
と述べました。岸本さんもみかんもお互いに信頼しあっていて,とても幸せそうだという点でも多いに評価されたそうです。

英国聴導犬協会から送られてきた,みかんのIDカード
岸本さん、おめでとう!
みかんちゃん、やったね!

「Mikan」とサインが入った,IDカード
長野県のポスター
全国で初めて長野県は、2001年度に聴導犬育成のための補助金を交付することを決めました。このポスターは長野県が制作したものです。聴導犬のモデルはみかんちゃんです。今年の2月、みかんは聴導犬として初めてJR西日本から正式な乗車許可を取得しました。

そして、2004年3/18に補助犬認定試験を受けて、正式に「聴導犬」として認められました。おめでとう!


ありがとうありがとうございます!



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 <みかん>:
   ・出生地:茨城県での徘徊犬(助けた方からの以下手紙から)
   ・生年月日:1999年1月頃
   ・協会への譲渡日:1999年4月
 
 訓練犬の「みかん」です。はじめまして。ワタシは、亀山さんっていう茨城の方に助けてもらいました。あまり小さかったから、そのころのことは、あまり覚えてないので、ここからは亀山さんからのお手紙です。

『みかんちゃんは、3月12日、冷たい雨のふる日の夕方、仕事の帰りに立ち寄ったスーパーにいました。首には梱包用のビニールひもが、キチキチに巻かれていました。背中の毛は、おそらく子供にいたずらされたんでしょう。短くところどころ切られていました。
 ウチに来てからも、最初のうちは人の足や手の動きにかなり敏感でした。けられたりもずいぶんあったのだと思います。それに、特に、来てすぐは、とにかく寝ていました。具合が悪いのかと思うほどとにかく寝ていました。きっと、ノラをしている時は、気のやすまる時がなかったのでしょうね。かわいそうに。
 ノラをしている期間は、けっこう長かったようです。ひものを口にくわえて本屋の駐車場を歩いているところや、道路を上手に渡っているのを、近所の人に見かけられています。
 うちに来たばかりの頃は、まだ乳歯のある子犬だったのですが、あまりはしゃがず、いつも自分の周りを観察しているようで、ジッとまわりの風景をみたり、クンクン空気の臭いを確認しているふうなことがよくありました。
“あら、この子は普通の子犬と違うなぁ”
 とよく思ったものでした。私が仕事ででかける日中は、玄関の日当たりのいい所につないでおいたのですが、近所の奥さんや子供たちにずいぶんかわいがっていただいたようです。人に対する警戒心は、あっという間になくなってしまったようです。(おとなりのご主人も塀の間から出す頭を毎朝、毎夕なでてくださったようです)
 警戒心がなくなると、その訓練性の高さに驚かされました。マテ、スワレ、ツケなど、すぐに覚えてしまいました。そして、こちらの意志を読み取ろうとして、ジーっと目を見ます。“こんな子は、はじめてだなぁ”
 と、なんとなく不思議な気持ちになってきました。
 拾ってきた時点で、里親探しということがずっと頭にあったので、
“すごく賢くて、ふつうの子とはちょっと違うんだけどなぁ”
という思いのまま、4月4日里親探しのイベントに連れていったのですが、柱の影にいる私を見つけて“いやだ! いやだ! おかあさん、早く帰ろう!”と目で訴えるので、私も“そうだ。こんなところにいちゃいけない”と、気づいて、終了時間前に、連れ帰りました。
その時に、“先日テレビでみた、ジャパン聴導犬協会に連れていかなきゃ”と心底思いました。協会に向かう日、深夜茨城を出たのですが、夜中の新宿や高尾山あたりで、みかんはずっと車の外の風景を例によって観察していました。
 少し、不安そうに、何かいろいろと考えているようでしたが、長野県に入ったあたりから目的地や意味がわかってきたらしく、協会についてタカちゃんたちと出会った時の“そうだったんダ”
という彼女の表情が忘れられません。
『ワタシのくるのは、ここだったんだ』という今までで1番いい顔をしていました。
 聴導犬になるべくして生まれてきた彼女を無事に協会に届けることができて、本当に光栄です。みかんちゃんがみかんちゃんの能力を十分に発揮できる事を祈っています』
 
 亀山ママには本当に感謝しています。ワタシは子供好きなので、協会のスタッフも、どんな場面でも安心だって言ってくれます。
 協会で一番仲はいいのは、協会の職員猫のニャン太です。ニャン太は、まだ九ヶ月の体の大きな子猫です。早くに捨てられたので、お母さん猫が恋しくって、ワタシのおっぱいを毎日、吸ってます。
 猫の舌はジャリジャリしていて、痛いけど、いつのまにかなれちゃって、にゃん太のゴロゴロいってるのを聞いてるうちに、ワタシも一緒に寝ちゃいます。なんだか、おかあさんになった気持ちで、幸せ。もうすぐに、大阪へ行きます。         みかん



岸本さんに抱っこされて幸せいっぱいのみかんちゃん☆貸与者
岸本淑子さん>:
 住所:大阪阿倍野区 在住
 職業:主婦

聴導犬がほしい理由
 生活して見て、いろいろと困ることがあるので、助けてほしいと思います。私には、もう必要ないけれど、あかちゃんの声を教えてくれるのはとても助かることだと思います。
 私が自分の子供を育てたときには、寝かしてある赤ん坊が泣いているかどうかを確かめるために、鏡を赤ん坊の寝床の上にぶら下げておいて、遠くからも顔が見えるようにしておき、台所仕事をしながら、鏡をふりかえってみては確認したものです。
みかんと訓練を受けて見て
本屋さんとかバスとか、みかんちゃんと一緒に生活して見て、とても楽しい。訓練中は協会のゲストハウスにいますが、その間も、みかんちゃんがいれば、外から人が来ても安心です。これから、どんな経験をするのか、ワクワクします。

(日本聴導犬協会のパネルを掲載しました。)


CONGRATURATION
「みかん」聴導犬になる
   

  2000年11月8日「みかん」(1歳8カ月)が、英国聴導犬協会統括責任者アンソニー・ブラント氏の聴導犬適性検査を受け、国際的な統一レベルに合格しました。

 ブラント氏の適性検査は、自宅ではドアベルやファクスの着信音などのほかに動作を中断して反応するかどうかを確認。自宅外では、ブラント氏が大阪を訪れてから同行したレストランやホテルで、大勢の人の中でも怖がる様子を見せなかったことなどが認められました。総合的に国際レベルを十分クリアできるとし、後日IDカードや認定証を郵送することになりました。

 ブラント氏は
「岸本さんは、みかんに見守られて暮らすことで、自信を持って自分の力を発揮できている。」
と述べました。岸本さんもみかんもお互いに信頼しあっていて,とても幸せそうだという点でも多いに評価されたそうです。

英国聴導犬協会から送られてきた,みかんのIDカード
岸本さん、おめでとう!
みかんちゃん、やったね!

「Mikan」とサインが入った,IDカード
長野県のポスター
全国で初めて長野県は、2001年度に聴導犬育成のための補助金を交付することを決めました。このポスターは長野県が制作したものです。聴導犬のモデルはみかんちゃんです。今年の2月、みかんは聴導犬として初めてJR西日本から正式な乗車許可を取得しました。

そして、2004年3/18に補助犬認定試験を受けて、正式に「聴導犬」として認められました。おめでとう!


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