Thoughts

2000.3/9〜3/24に行った英国研修ツアー
で思ったこと感じたことなどのページです。

を見て。

 まずは迷子になってしまったHall5まである会場の広さに驚かされました。出場する犬のグループが毎日違っていてオビディエンスやアジリティーがあちらこちらでおこなわれていました。ガイドブックを見ると,綿密に計画されていることがわかります。競技等を受ける人や犬,参加団体,この催しを運営しているケンネルクラブ,そしてイギリス全体が伝統や血統を重んじるだけでなく,動物や自然に対して自分たちを愛するように愛しているから,虐待などの問題が起きたときにそれに対して徹底的に戦っていける姿勢を持っているから,Cruftsが成功するのだと思いました。通り過ぎる人たちの会話から,ヨーロッパだけでなく各国からCruftsを見にバーミンガムに来ている人が大勢いることがわかります。特に障害を持っている方々の参加が多いのにはびっくりしました。つまり会場がバリアフリーになっているということの証です。
 各イベントの待ち時間中,飼い主は犬の状態やブラッシングやお客様からの質問などに余念がありません。疲れていても飼い主と一緒なので犬達は不安もなく,悲しい表情をしている子は見られませんでした。(2日間の間に吠えた犬はたった一頭でした。)
 特に感心したのは,Discover Dogs(犬の紹介のコーナー)です。日本では「展示」という物のような扱いをしていますが,こちらではケージに犬だけを置くというやり方をとらずに,グッズを売っているお店と同じようなスペースを確保していて,飼い主と一諸に参加する方法を用いていました。そして,犬のストレスを軽減するため(だと思われます)何頭かがいて交代で休みをとるなど犬に対しての配慮がみられました。




WOOD GREEN ANIMAL SHELTERS]NCDL]
[THE BLUE CROSS
][The Dogs'Home Battersea] 4つの動物保護団体を見て。

 とにかく広さは想像以上のものでした。特にウッド・グリーンは動物園か牧場にピクニックをしに来たようでした。可哀想だから助けるというより,犬や猫と一緒の生活は楽しいという方向で里親を募っているように思えました。バテシーでは,40%が元の飼い主に戻り50%が里親にいくということを伺うと,ほっとする反面「バテシーで里親が見つかるから捨てても良いだろう。」と考える人がいたら嫌だな,と思いました。4団体を比較するとバテシーが良いと思います。管理方法や限られた土地を有効に利用している,周りに緑豊かな公園もある,里親希望者が多い,など非常に合理的でしかもゆとりがみられて素晴らしいと思いました。
各保護団体ともにグレイハウンド,ボーダーコリー,ジャーマン・シェパードが多く保護されているのが目立ちました。レースやショーのために飼う人が多いということなのでしょうか。。。
私達は研修中小型のバスで移動しました。その時のバスの運転手さんのように,一頭で留守番させるのは心配なので,仕事中でも同伴する程犬を大切にしている飼い主さんもいます。
結局飼い主の犬に対する関わり方が一番問題になります。小さい時から動物たちに親しみ,共生していくために正しい知識や思いやる心を育てる必要があると実感しました。




HDDP の研修に参加して。
 とにかく感心したことは,ジェフさんは常に犬に対してさりげなく静かな態度を取っているということでした。感情的にならず,精神的に穏やかな状態を保つことは大変難しいことです。犬に対していつも同じ態度でいること,人間>犬であり続けることが必要です。それには心身共に健康であることが条件となるでしょう。何故なら,問題があれば犬達は察知してしまうからです。そして犬を理解するためによく観察することも必要だと思いました。子犬が飼い主をリーダーとして認め尊敬するということは,子犬が安心して暮らしていけることです。その絆ができていれば,どういう状態でもどこでも誰とでもリラックスしていられるのだろうと思いました。最後に無理をしない,できなかったらできるところまで戻る,人も犬もHAPPYで終わる(遊びも,トレーニングも,散歩も,1日全て)これに尽きるでしょう!

※2日目の午後散歩の手伝いをしました。久しぶりに犬に触れることが出来て嬉しい!ただし,マックス,レックス,カルロスと元気いっぱいの犬達だったので,次の日少々腕が痛い。フレキシブルリードで思いっきり走っていたせいもあるのですが,名前を呼ぶとちゃんと戻ってアイコンタクトもきちっとするので,犬達を預かっていたソーシャライザーとの生活を垣間見たような気がします。いい子でした。
 今,彼らが聴導犬として活躍していることを祈っています。